
Hannah Son著
テスト計画書はテスト計画プロセスの記録であり、意図されたテストアクティビティのスコープ、アプローチ、リソース、およびスケジュールを記述するものです。
包括的なテスト計画書はソフトウェアテストを成功させるための基礎であり、ソフトウェア開発ライフサイクル(SDLC)全体にわたってテストチームをガイドする戦略的な文書として機能します。
よく練られたテスト計画書は、テストアクティビティのスコープ、アプローチ、リソース、スケジュールの概要を漏れなく記述することで、高いカバレッジを保証し、リスクを最小化し、テスト作業とビジネス目標を一致させます。このガイドでは、効果的なテスト計画書の主要な構成要素、作成手順、テスト計画プロセスを強化するためのベストプラクティスについて詳しく説明します。
テスト計画書の主要な構成要素
テスト計画書の構成要素には以下があります。
- スコープ
- テスト作業の範囲を定義します。
- テストの対象を指定します。
- テスト対象の機能やフィーチャーを指定します。
- スコープ外
- テスト作業から意図的に除外されるフィーチャー/機能を記述します。
- テスト対象ではないものを定義します。
- タイムライン
- テストを完了するために満たすべき期待値を設定します。
- マイルストーンや成果物を含む、各テストフェーズの大まかなタイムテーブルを示します。
- リソース配分/役割と責任
- テスト作業に関わるチームメンバーの役割と責任を記述します。
- 各テストフェーズのリソース割り当てを定義します。
- ツール
- 使用するテストツール(テスト管理ツール、自動化ツール、CI/CDツールなど)を記述します。
- 環境
- テスト環境の基準を定義します。
- テスト環境を構成するハードウェア、ソフトウェア、およびネットワーク構成を記述します。
- 成果物
- 各テストフェーズで期待される成果(テスト報告書、テスト結果、その他の関連文書など)を記述します。
- 終了条件
- 各テストフェーズの終了条件を定義します。
- テスト対象システムの合否判定基準を定義します。
- 欠陥管理
- テスト中に発見されたバグを報告、追跡、管理する方法を記述します。
- バグの重大度レベルと修正方法を定義します。
テスト計画書作成の6ステップ
1.リリーススコープを定義する
リリースのスコープを定義することで、テスト作業の範囲を明確にします。これには、テストプロセスに含まれる機能やフィーチャーを特定することが含まれます。
次のタスクを行います。
- テスト対象のモジュールまたはコンポーネントを指定します。
- 除外される機能(スコープ外)とその理由を特定します。
- ステークホルダーと連携し、リリーススコープに関して共通の理解を確立します。
2.タイムラインをスケジュールする
テストアクティビティがプロジェクト全体のスケジュールに沿うように、テストプロセスのタイムラインを確立します。
次のタスクを行います。
- 各テストフェーズのマイルストーンと期限を設定します。
- 開発アクティビティへの依存を考慮し、それに応じてスケジュールを調整します。
- 関連するチームメンバー全員にテストスケジュールを伝達します。
3.テストの目標を定義する
テストの目標またはゴールとテスト作業の目的を明確に示し、プロジェクト全体のゴールと一致させます。
次のタスクを行います。
- 機能テストおよび非機能テストの目標を指定します。
- テストの目標をビジネス要件およびユーザーの期待に合わせます。
- テストの目標が確実にソフトウェア全体の品質に貢献するようにします。
4.テストの成果物を決定する
テストプロセスの一環として作成される文書および報告書を特定します。
次のタスクを行います。
- 各テストフェーズで期待される成果物(テスト計画書、テストケース、テスト報告書など)をリスト化します。
- 各成果物のフォーマットと構成を定義します。
- 各成果物の閲覧者と成果物の目的を明確にします。
5.テスト戦略を定義する
テストのアプローチと手法を検討し、どのようにテストを実施するかを示す概要レベルの戦略を策定します。
次のタスクを行います。
- テストレベル(単体、統合、システム、受け入れ)を定義します。
- テストの種類(機能テスト/非機能テスト、リグレッションテスト、パフォーマンステスト)を指定します。
- 手動テストと自動テスト(実施する場合)の使い分けを決定します。
- リスク分析とリスク軽減戦略を検討します。
- テスト設計のアプローチを検討します。
検討するべきテスト設計のアプローチ
テスト設計アプローチとは、特定の基準に基づいてテストケースを作成し、テスト条件を定義するための体系的かつ戦略的な手法です。テスト設計アプローチは、テスト対象のソフトウェアを確実にカバーするために、テストアクティビティの実施方法の概略を記述します。
| テスト設計アプローチ | 説明 | 検討事項 |
| フィーチャーリスト | ソフトウェアの特定のフィーチャーを指定し、テストします。 | フィーチャーリストを作成し、フィーチャーをテストケースにします。トレーサビリティマトリクスと呼ばれることもあり、カバレッジの抜けを明らかにできるほか、もう作業する必要がないフィーチャーを発見できる場合もあります。 |
| ユーザージャーニーマップ | ユーザーインタラクションやエクスペリエンスに基づいてシナリオをテストします。 | フィーチャーを列挙するのではなく、チェックインからチェックアウトに至るユーザーの行動フローを考慮します。フィーチャーがどのユーザージャーニーにも現れない場合、ログにもあまり記録されていない場合は特に、テストや今後の拡張の優先度を低くする根拠になる可能性があります。 |
| ログマイニング | システムログを分析し、潜在的な問題を発見します。 | ログエントリをフィーチャーごとに分類してソートし、利用頻度が高いフィーチャーを特定します。それらのコア機能のテスト設計に重点的に時間を配分します。 |
| 例外条件 | コードのエラー処理と例外的な状況をテストします。 | 問題が発生した場合のテストです。たとえば、データベースがダウンした、ウェブサイトの性能が低下している、APIが長時間にわたって応答を返さないためにブラウザーがタイムアウトしたといった問題が考えられます。クイックアタックはこのカテゴリと重なる部分があります。 |
| SFDIPOT(構造、 機能、データ、インターフェイス、プラットフォーム、操作、および時間)。 | テスト設計のさまざまな側面を考慮します。 | テスト計画に役立つ演習として、これらの要素をノードとしてリストアップし、要素に関連するリスクをサブノードとして作成することが考えられます。 リストが完成したら、その時点でのテスト計画書とリスクのリストを照合し、リスクがカバーされているかどうかを確認します。大規模なプログラムでは、大きな機能またはサブシステムごとにSFDIPOTを作成する場合もあります。 |
| 経験則に基づくテスト戦略 | 探索的テストのためのさまざまな発見的アプローチを適用します。 | このアプローチには、テストのミッション、製品のゴール、品質目標を理解するための検討事項が多数含まれます。このアプローチを適用して新しいテストアプローチを考案し、その後テスト計画書を見直して、それらのアプローチが含まれているかどうかを確認します。 |
| ドメインベースのテスト | 特定のアプリケーションドメイン内でのテストに重点を置きます。ドメインアプローチでは、さまざまな潜在的条件を認識し、できるだけ多くの意味のある条件について、適切で強力なテストを見つけようと試みます。 | ドメインテストでは、要件を注意深く分析する必要があります。デシジョンテーブルはドメインベーステストの一例です。 簡単に言えば、要件が「長文」であり、テストのアイデアが10以上になるような場合は、テスト計画書を完成させる前の中間的なステップとして、視覚的に表現することを検討します。デシジョンツリーは構造化された視覚的な基礎となり、そこから詳細なテストケースを導き出すことができます。 |
| RCRCRC | テストの観点からコードの品質と読みやすさを評価します。 | 頭文字の意味は読みやすさ(Readability)、複雑さ(Complexity)、妥当性(Relevance)、一貫性(Consistency)、堅牢性(Robustness)、理解しやすさ(Comprehensibility)です。 このような要素を検討すると、再テスト、特にリグレッションテストで最優先すべき領域を特定できます。 |
6.テスト環境およびテストデータを計画する
テスト環境に必要なハードウェア、ソフトウェア、設定がセットアップされていることを確認します。実際のシナリオをシミュレートするために必要なテストデータを計画します。
次のタスクを行います。
- ハードウェアの仕様やソフトウェアの設定など、テスト環境の基準を定義します。
- テスト環境が本番環境を反映していることを確認します。
- テストデータの作成と管理の計画を行います。
- テストデータの作成と管理に必要なツールやリソースを検討します。
上記のテスト計画書作成の6つのステップにより、スコープ、スケジュール、目的、成果物、戦略、テスト環境などの主要な側面に対処し、組織的かつ効果的なテストのための強固な基盤を確立します。
アジャイルテスト計画書のベストプラクティス
反復的に計画する
- 短いイテレーションまたはスプリントで計画を立てます。
- 変化に対応し、計画を反復的に改善します。
ユーザーストーリーに優先順位を付ける
- リスクに基づいてテストに優先順位を付けます。
- 段階的に価値を提供するのに合わせてテスト作業を調整します。
テストをシフトレフトする
- テストアクティビティを開発フェーズの早い段階に移します。
- 欠陥を早期に検出するために共同作業を重視します。
リグレッションテストを自動化する
- 自動化されたリグレッションテストを実装します。
- コード変更後の検証を迅速かつ確実に行います。
コラボレーションを促進する
- 部門を越えたチームメンバー間のコラボレーションを促進します。
- テスト要求事項の共通理解を促進します。
継続的改善を行う
- テストプロセスを定期的に振り返ります。
- 改善可能な領域を特定し、プラクティスを改善します。
プロジェクト要件に適応する
- プロジェクトの多様性を認識し、柔軟で適応性のあるテストアプローチを促進するために、プロジェクト要件に合わせてテストを調整します。その結果、より意義があり影響の大きいテストに取り組むことができます。
プロジェクト要件に合わせる際の主な考慮事項
| プロジェクトの状況を理解する | プロジェクトの規模、複雑さ、業界の背景を深く洞察します。それらの要因がテスト戦略とプロジェクト全体の成功にどのような影響を与えるかを理解します。 |
| テストのレベルと種類を調整する | プロジェクト内のさまざまな側面の重要度に合わせてテストのレベルとタイプを選択し、業界固有のテスト要件を順守します。 |
| テスト設計技法をカスタマイズする | プロジェクトの複雑さに合った、変化に対応できるテスト設計技法を慎重に選択し、堅牢で将来性のあるテストアプローチを確保します。 |
| テスト環境のセットアップを最適化する | 本番環境を正確に再現するようテスト環境を調整します。現実的で信頼性の高いテストシナリオを実現するために、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク構成を検討します。 |
| テストカバレッジと効率のバランスを取る | 高いテストカバレッジと効率性を両立する、バランスの取れたテストアプローチを目指します。テストプロセスを最適化しながら重要な分野を優先し、リソースの効率性を確保します。 |
| 文書化基準をカスタマイズする | 独自の規制ニーズやプロジェクト文化に合わせて文書化基準を調整します。包括的なドキュメントを提供することと、進化する環境において機敏性を維持することのバランスを取ります。 |
高度なテスト戦略の活用(サンプル付き)
高度なテスト戦略は、特定の課題に対処し、効率を向上させ、テストプロセス全体の品質を高めるさまざまな技術を取り入れます。
テストのシフトレフト
テストのシフトレフトとは、テストアクティビティをソフトウェア開発ライフサイクルの早い段階、通常は開発フェーズに移すことを含むアプローチです。テストのシフトレフトは、開発者とテスターのコラボレーションを重視し、欠陥の早期発見と迅速なフィードバックループを可能にします。
シフトレフト戦略は、テスト計画書の策定方法に影響を与えます。テスト計画書では、どのようにテストアクティビティを初期の開発段階に組み込むかを検討し、コーディングや単体テストの段階で実施するテストの種類を定義します。
テスト計画プロセスにおいて、開発チームとテストチームのコラボレーションを重視し、テスト作業が継続的インテグレーションおよび継続的デリバリー(CI/CD)パイプラインに適合するようにします。
テストのシフトライト
テストのシフトライトでは、テストアクティビティを運用段階にまで拡大し、モニタリングと実ユーザーからのフィードバックに焦点を当てます。テストのシフトライトは、本番環境でのみ顕在化する可能性のある問題を明らかにし、継続的な改善のための洞察を収集することを目的とします。
テスト計画書では、リリース後のテストアクティビティの概要を明確にすることで、テストのシフトライト戦略の実現を検討します。これには、モニタリングツール、フィードバックの仕組み、実際のユーザーデータを収集・分析するための戦略などの計画が含まれます。
テスト計画書には実稼働環境からの継続的なフィードバックに合わせてどのようにテストプロセスを調整するかを盛り込み、問題への迅速な対応とソフトウェアの継続的な拡張を可能にします。
テストのシフトレフトおよびシフトライト戦略は、ソフトウェアテストライフサイクルの異なるフェーズをカバーすることで、互いを補完します。
継続的インテグレーション(CI)および継続的デプロイ(CD)パイプラインの例
シフトレフト
- シナリオ: 開発者は開発段階でコードを書き、単体テストをローカルで実施します。
- 例: 単体テストは自動化され、開発者のローカルなビルドプロセスの一部として実行されるため、コード内の問題を早期に検出できます。
シフトライト
- シナリオ: ステージング環境へのデプロイ後、実ユーザーのデータとフィードバックが収集されます。
- 例: 実際のユーザーインタラクション、 パフォーマンスメトリクス、およびステージング環境からのフィードバックが継続的にモニターされ、現実的な設定でのアプリケーションの動作に関する洞察を提供します。
テスト計画書にDevOpsの原則を取り入れる
DevOpsの原則は、継続的インテグレーションおよび継続的デリバリー(CI/CD)パイプラインへのテストの統合に影響を与えます。テスト計画書では、テストアクティビティをDevOpsワークフローにシームレスに組み込む方法の概要を記述し、テストが開発プロセスと一体になるようにします。
自動化はDevOpsの重要な構成要素であり、テスト計画書では、継続的テストをサポートするためにテスト自動化をどのように実装するかを詳しく記述し、すばやいフィードバックと迅速なリリースサイクルを可能にします。
テスト計画書におけるDevOps原則の例
自動化フレームワークとの統合
- シフトレフトアプローチ: 欠陥を確実に早期発見するために、開発プロセスの一環として、自動化された単体テストと統合テストを含めます。
- テスト計画書の例: 自動テストをCI/CDパイプラインにシームレスに統合する方法の概要を記述し、開発からデプロイまでの継続的テストを可能にします。
継続的インテグレーション(CI)
- シフトレフトアプローチの例: 開発者がコードの変更を共有リポジトリにコミットすると、自動化されたビルドと基本的なテストが開始されます。
- テスト計画書の例: 単体テスト、統合テスト、コード品質チェックなど、CIパイプライン内でテストアクティビティを定義し、迅速な早期フィードバックを保証します。
継続的デプロイメント(CD)
- シフトレフトアプローチの例: ステージング環境に自動でデプロイし、さらにテストと検証を行います。
- テスト計画書の例: 実際のデプロイの前に、本番に近い環境で包括的な検証を確実に実施するために、テストアクティビティをどのようにCDにまで拡大するかを指定します。
アジャイルテスト計画書の1ページテンプレート
テスト計画書の内容および構成は、使用されるコンテキストによって異なります。たとえば、アジャイル開発では、 目標の変化に対応するためにアジャイルテスト計画書を頻繁に変更する必要があるかもしれません。
DevOpsプロセスを採用している場合、テスト計画書では、テストが開発パイプラインとどのように統合されるのか、テストのどの部分が既存の自動テストでカバーされるのか、そして、該当テストサイクル中にどの新規テストを自動化しようとするのかを説明する必要があるかもしれません。
重要なこととして、テスト計画書が1ページに収まらなくても心配はいりません。肝心なのは、不要な情報を最小限にし、ステークホルダーおよびテスターが計画を実行するために不可欠な情報を捕捉することです。
テスト管理ツールを利用したテスト計画
TestRailのようなテストケース管理ツールは、QAチームの効果的なテスト計画をサポートします。
カスタマイズ可能なテストケース
TestRailでは、複数のプロジェクトやテストスイートでテストケーステンプレートを再利用し、特定のテスト手法やプロジェクト要件に合わせてテンプレートをカスタマイズできます。このような機能を備えたTestRailは、テストプロセスにおける一貫性、効率性、組織性を維持するための堅牢で適応性の高いテストツールです。
TestRailでテストケースを作成する場合、カスタマイズ可能な4つのデフォルトテンプレートがあります。
テストケース(テキスト)
欠陥統合
TestRailは、チームが選択したプロジェクト管理ツール(Jira、GitHub、Azure DevOps、または他の欠陥管理システム)で追跡された欠陥と、テスト、テストラン、テスト計画、マイルストーンなどのTestRailのオブジェクトをリンクするプロセスを簡素化し、完全なトレーサビリティとカバレッジの可視化を実現します。
TestRailと統合された課題追跡ツールを使用している場合、手動でコピー&ペーストすることなく、TestRailから新しい欠陥をシームレスに作成できます。これにより、報告プロセスが迅速化され、開発チームや製品チームの時間を節約し、可視性が向上するため、アプリケーションの潜在的なリスク領域が明らかになります。
レポート
TestRailは、さまざまな種類のデータを集約したレポートを生成し、テストプロセスに関する深い洞察を提供します。テストサマリーレポートを自動的に作成することで、チームの作業時間を節約し、必要な情報を収集して表に入力する手間を省くことができます。
TestRailを使用すると、ボタンをクリックするだけでレポートを生成できます。どのようなフレームワークや言語でもレポートを生成でき、強調したい情報に応じてステータスレポートをカスタマイズできます。
テストプロセスに対してこのようなレベルの可視性をもたらすTestRailは、どのような組織のテスト計画作業にも容易に適合します。TestRailがテスト計画にどのように役立つか、TestRailの無償評価版でご確認ください。
テスト計画書FAQ
1. テスト計画書におけるテストのスコープとは何ですか?
テストのスコープは、どの機能がテストされ(スコープ内)、どの機能がテストされないか(スコープ外)など、テスト作業の範囲を定義します。これは、開発チームやQAテストチームがテストプロジェクトの重点を理解し、テスト実行がプロジェクトの目標と一致していることを保証するのに役立ちます。
2. テスト計画書における中断基準とは何ですか?
中断基準とは、テストを一時的に停止する条件です。そういった基準は、テストリソースを効率的に使用し、有用な結果が得られない場合は手動テストやシステムテストを続行しないようにするために定義されます。一般的な中断基準には、重大なシステム障害、不完全なテストシナリオ、テスト基準からの著しい逸脱などがあります。
3. 受け入れテストは他のテストとどう違うのですか?
受け入れテストは、システムがビジネス要件を満たし、デプロイの準備ができているかどうかを判断するために実施されるQAテストの最終段階です。システムテストやセキュリティテストのような他の種類のテストと異なるのは、ユーザーの視点からエンドツーエンドの機能を検証することに重点を置き、多くの場合、ビジネスアナリストやステークホルダーが関与する点です。
4. テストエンジニアとビジネスアナリストは、テストプロジェクトでどのような役割を果たしますか?
テストエンジニアは、ソフトウェアを検証するためのテストシナリオやユースケースの設計、実行、保守を担当します。テストを自動化するためにSeleniumのようなツールを使うことがよくあります。ビジネスアナリストは開発チームと密接に協力し、テストスコープがビジネス要件に合致し、テスト基準がユーザーの期待に応えるために必要なすべての側面をカバーしていることを確認します。
5. ユーザビリティテストは、QAテストプロセス全体の中でどのように位置づけられるのでしょうか?
ユーザビリティテストは、ソフトウェアがどれほどユーザーフレンドリーで直感的に利用可能かを評価します。エンドユーザーのエクスペリエンスに焦点を当てたQAテストには必須です。テストエンジニアは、アプリケーションが使いやすく、対象ユーザーのニーズを満たしていることを確認するために、ユーザビリティテストを実施します。
6. QAテストでよく使われるテスト技法にはどのようなものがありますか?
一般的なテスト技法には、機能テスト、非機能テスト、手動テスト、自動テスト、セキュリティテスト、互換性テスト、パフォーマンステストなどがあります。これらの技法は、網羅的なカバレッジと高いソフトウェア品質を保証するのに役立ちます。
7. なぜ互換性テストが重要なのでしょうか?
互換性テストは、複数のブラウザー、オペレーティングシステム、デバイスなど、さまざまな環境でソフトウェアが正しく動作することを保証します。互換性テストは、管理された開発環境では現れないかもしれないが、エンドユーザーに影響を与える可能性のある問題を特定するために極めて重要です。
8. テスト基準はどのように定義されますか?
テスト基準とは、ソフトウェアがテストに成功したとみなされるために満たさなければならない条件や基準です。これらの基準には、テストシナリオ、期待される結果、性能ベンチマークが含まれます。テストエンジニアとビジネスアナリストが協力して、ビジネス目標とユーザー要件に沿ったテスト基準を確立します。
9. 現代のQAテストにおける手動テストの役割は何ですか?
自動テストの台頭にもかかわらず、ユーザビリティテスト、 探索的テスト、受け入れテストなど、人間の判断を必要とする作業には、手動テストは依然として不可欠です。手動テストによって、テスターは自動テストが見逃す可能性のある問題を特定することができ、ユーザーエクスペリエンスをより詳細に理解することができます。
10. システムテストと他のテストはどう違いますか?
システムテストでは、完成し統合されたソフトウェアシステムを検証し、指定された要件を満たしていることを確認します。システムテストは、単体テストや統合テストのような、より小さなコンポーネントやコンポーネント間の相互作用に焦点を当てるテストとは異なります。システムテストは包括的であり、システム全体が期待通りに機能することを保証します。
11. テストプロジェクトにおけるテスト実施の重要性は何ですか?
テストの実行は、テスト計画書に従って実際のテストを行う段階です。テストシナリオを実行し、不具合を記録し、修正を検証します。効果的なテストの実行は、ソフトウェアが定義されたテスト基準を満たすことを保証し、デプロイメントの前に問題を特定するために極めて重要です。
12. セキュリティテストは、テスト計画書の中でどのように位置づけられますか?
セキュリティテストは、脆弱性を検出し、ソフトウェアが脅威や攻撃から保護されていることを確認するためのテストです。特に機密データを扱うアプリケーションでは、QAテストプロセスの不可欠な部分です。セキュリティテストには、侵入テスト、脆弱性スキャン、リスク評価などのアクティビティが含まれます。
13. ユースケースとは何ですか?また、QAテストではどのように利用されますか?
ユースケースは、特定の目標を達成するために、ユーザーがどのようにシステムとやりとりするかを記述します。QAテストでは、実際の使用状況を反映した現実的なテストシナリオを作成するために使用されます。テストエンジニアは、ユースケースを使用して、システムがユーザー要件を満たし、実際の状況で正しく機能することを確認します。
14. 開発チームとQAテストチームが効果的にコラボレーションするにはどうすればよいでしょうか?
開発チームとQAテストチームの効果的なコラボレーションは、テストプロジェクトの成功に不可欠です。定期的なコミュニケーション、ツールの共有、合同レビューセッションにより、両方のチームがテスト範囲、テスト基準、欠陥解決プロセスで足並みを揃えることができます。
15. テストプロジェクトの早い段階でテスト基準を定義することの意義は何ですか?
- 明確な目標と期待: すべての利害関係者が、テストを成功させるにはどのような要素が必要であるかを理解できるようになります。
- 一貫性: テストの目的に関して、チームメンバー全員が同じ考えに立つことができます。
- 計測: 進捗と成果を追跡するための基礎を提供します。
- リスクの特定: 潜在的なリスクや依存関係を早期に特定するのに役立ちます。
16. 大規模プロジェクトでは、テストエンジニアはどのようにテストの実行を制御しますか?
大規模なプロジェクトでは、テスト エンジニアはテストの実行を効率的に管理するために、手動テストと自動テストの組み合わせを採用することがよくあります 。重要なテストシナリオを優先し、反復的なタスクに自動化ツールを活用し、 TestRailのようなテスト管理ツールを使用して進捗と欠陥を追跡します。効果的なリソース配分と明確なコミュニケーションも不可欠です。
17. アジャイル開発環境ではQAテストをどのように管理しますか?
アジャイル開発環境では、QAテストは継続的テストと反復的計画によって開発プロセスに統合されます。このアプローチでは、短いスプリントでテストを実施し、変更に対応し、開発チームと緊密に協力します。
(この記事は、開発元Gurock社の Blog 「Test Planning: A Step-by-Step Guide for Software Testing Success」2026年2月28日の翻訳記事です。)
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