スクラム、かんばん、スクラムバン: 何が違う?

この記事はNishi Grover Gargによるゲスト投稿です。

アジャイルは、さまざまなアプローチをカバーする大きな傘であり、常にさらに多くのアプローチを入れる余地があります。プロセスの柔軟性を許すというのがアジャイルのマインドセットであるため、多数のバリエーションがあります。中でも人気のある2大アプローチがスクラムとかんばんです。

スクラムとかんばんはアジャイルの原則を独自の方法で応用し、効果的なデリバリーサイクルを支援します。「スクラムバン」はスクラムとかんばんの両方の原則を利用するハイブリッドアプローチを指す造語です。

3つの方法の違いを探り、どれがあなたにぴったりかを確認しましょう。

スクラム

スクラムはもっともポピュラーなアジャイルフレームワークです。反復的かつ漸増的な性質があり、タイトなデリバリータイムラインを重視します。リリースのタイムフレームは、スプリントと呼ばれる小さなイテレーションに分割されます。スプリントごとにユーザーストーリーおよびタスクという形で作業項目が計画され、価値に基づいて優先順位が付けられます。チームは少人数、機能横断的、かつ自律的であり、プロダクトオーナー、スクラムマスター、開発チームで構成されます。

スクラムは、スプリント計画ミーティング、毎日のスタンドアップミーティング、スプリントデモ、スプリントレトロスペクティブなどの形式を通じてコミュニケーションチャネルを提供します。これらすべて、全体的なペースを保ち、ソフトウェア開発に対する柔軟性の高いアプローチを確保するのに役立ちます。

スクラムはタスクボードを使用して作業のフローを追跡します。タスクボードは毎日のスタンドアップミーティングやディスカッションの中心になります。

スプリントバーンダウンチャートとリリースバーンアップチャートを使用して作業の進捗をモニターします。

スクラムは、新規製品の開発プロジェクトで、チームが1つのプロジェクトだけに集中している場合に最も適しているようです。

かんばん

かんばんは、リーン原則に基づいた継続的デリバリーを重視します。作業の流れとジャストインタイムデリバリー、プロセス改善の促進を基礎としています。かんばんのねらいは、無駄の排除、生産性と効率の向上、生産における柔軟性の確保です。主要な目標は、仕掛り作業(WIP)を制限し、マルチタスクを避け、ボトルネックを把握することです。

基本的に、かんばんボードは入力、作業中、出力の3つのフェーズからなります。 各タイトルの下の列は、より重要なタスクおよび優先順位を示すのに使えます。バックログのタスクは、簡単な説明とともにボードに追加され、優先順位に基づいて「プル」原則を使用してチームメンバーに割り当てられます。

かんばんボードの各列の先頭の数字は、任意の時点でそのステージに存在が許されるアイテムの最大数です。タスクは継続的に先へ進み、既存のタスクが先へ進んだときにだけ新しいタスクを開始できます。

パフォーマンスはリードタイム(1つのタスクを完了するのにかかる時間)およびサイクルタイム(1つのタスクがWIPまたは待ち行列を除く工程で経過した時間)によって計られます。かんばんにはあらかじめ決まったイテレーションはなく、週の目標などの短期的なスケール、または四半期の目標などのより長い計画を使用できますが、継続的な方法で取り組むという点は変わりません。

かんばんは、運用サポート、または継続的な作業、運用の問題、計画外の要求やタスクが入ってくるプロジェクトで利用するのが最も効果的です。

スクラムバン

10年ほど前、Corey Ladasによってスクラムバンが初めて紹介されたときは、スクラムチームがかんばんに移行する際の過渡的な状態として意図されていましたが、のちにそれ自体で独立したフレームワークとして台頭してきました。現在のスクラムバンは、スクラムとかんばんの要素を利用し、計画の短いサイクルでの継続的な作業に重点的に対処します。

基本的に、スクラムバンは作業方法としてスクラムを採用しているが、作業を把握し、プロセスを継続的に改善する方法としてかんばんを利用しているときに視野に入ってくる管理フレームワークです。

タスクは「プル」原則によってボード上のバックログアイテムから開始されるので、メンバーは着手するタスクを選ぶことができます。ボトルネックや遅延を防ぐため、WIPの制限が適用されます。現在のバックログアイテムがすべて完了し、バックログ列が空になったら、それが次の計画を開始するトリガーとなるので、計画作業は必要に応じて発生します。

リードタイムを測定し、タスクをエンドユーザーに届けるまでにどれくらい時間がかかるかを確認できます。リードタイムの計測は、将来の計画を立てる際や、特にコスト的な優先順位を重視する場合にも役立ちます。

スクラムバンはかんばんの継続的改善という面も重視します。学習機会の増加とプロセス改善のためのオプションとして、トレーニングセッションや知識の共有、無駄の排除など、短期的なカイゼン活動を推奨します。

スクラムバンは、メンテナンスプロジェクトやサービス企業、あるいはスプリント期間内にタスクを完了するのに苦戦しているスクラムチームなどに最適です。WIPの制限は作業への集中を助け、またバケットサイズプランニング(計画の異なる3つのタスクリスト)は予定どおりのリリース目標達成に役立ちます。

Nishiは企業トレーナー、アジャイルの信奉者、そして根っからのテスターです。業界で11年以上の経験を持ち、現在はSahi Proでエバンジェリスト兼トレーニングヘッドとして働いています。トレーニングに情熱を注ぎ、テストコミュニティイベントやミートアップを主催したり、多数のテストイベントやカンファレンスで講演を行っています。アジャイルおよびテスト分野での最近のトピックを取り上げたブログをご覧ください。

(この記事は、開発元Gurock社の Blog 「Scrum, Kanban, and ScrumBan: What’s the Difference?」2019年8月4日の翻訳記事です。)

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