スプリント計画ミーティングにはどんな準備が必要か

この記事はNishi Grover Gargによるゲスト投稿です。

スクラムチームはスプリント計画ミーティングに集まって、次のスプリントの作業アイテムを決定します。ところで、スプリント計画ミーティングが次のスプリントのための会話の始まりなのでしょうか、それとも事前にやっておくべきことがあるのでしょうか?

スプリント計画ミーティングが始まる前にやっておくべきことを確認し、次のスプリントの成功を確実にしましょう。

バックログの優先順位付け

最初に行うべき最も重要な検討は、最新の状態に更新し、変化するビジネスのニーズに合わせて優先順位を付けた有効なプロダクトバックログを用意することです。プロダクトオーナーはプロダクトバックログへのアイテムの追加、削除、編集、更新に常に目配りする必要があります。次のスプリントの計画を始める頃になったら、プロダクトマネージャーは、チームがアイテムを選択できるよう、最も価値のあるアイテムのリストを提示します。

フィーチャーの調査

たいていのアジャイルの要件は ―― ユーザーストーリーという形であっても、必要なフィーチャーをただ列挙した文章であっても―― 短いものであるため、実装するにはある程度詳細を詰める必要があります。プロダクトオーナーは時間を割いて個々のフィーチャーを調べ、フィーチャーに記述された実際のニーズを簡潔な言葉で整理して説明します。フィーチャーをある程度詳しく説明するのに、箇条書きの要点や簡潔な文を使用できます。多くの場合、スプリント計画ミーティングの最中またはミーティングが終わった後でこのような説明が作成されますが、ミーティングの前に要件が分かっていれば、有利なスタートを切ることができます。

完了の条件を決定する

スプリント計画ミーティングでは、スプリント期間中に何を行い、イテレーションの終了時にデリバリーするかを選択するのが通常です。ユーザーストーリーやユーザーストーリー内のすべてのタスクについて、完了の定義を皆が了解し、合意することが不可欠です。スプリント終了時にスムーズにデリバリーし、摩擦が起こらないよう保証するには、開発タスクであれ、テスト計画であれ、実行タスクであれ、レビュータスクであれ、「完了」とは何を意味するかについて、誰もが共通の理解を持っていなければなりません。

ユーザーストーリーのグルーミング

スプリント計画に提示されるユーザーストーリーは、整理され、チーム全体の知識と入力に基づいて議論され、詳細に記述されていなければなりません。

テスター、開発者、プロダクトオーナーが一堂に会して新規フィーチャーを検討すると、新たに多数の疑問が出てくるかもしれません。疑問は、既存のフィーチャーとの統合であったり、特定のケースでフィーチャーがどのように動作するかであったり、異なるユーザータイプに対してどのように動作するべきかといった点を巡るものであることが多いでしょう。特殊なケースも受け入れ条件の一部をなし、ユーザーストーリー内に定義され、ユーザーストーリを完全なものにします。

どんな疑問でも、早くに挙げて、ユーザーストーリーを選択する前に答えを見つけるのが一番です。つまり、基本としては、すべてのユーザーストーリーについて議論し、チーム全員が理解して、皆が受け入れられる確認条件を皆で決定するべきだということです。

ストーリーを整理するためのセッションは、スプリント計画ミーティングの前に行い、計画時には、フィーチャーが何を求めているかをチームが理解し、フィーチャーの複雑さに応じてより正確な見積りとストーリーポイントを提示できるようにするべきです。

デザインに着手する

多くのユーザーストーリーは、視覚的なストーリーボードやユーザーインターフェイスのモックアップを必要とします。そういった状況では、UXデザイナーの関与が必要になる場合があります。このようなストーリーは1つ前のスプリントで選択し、まずデザイナーに割り当てて、次のスプリントで開発者がフィーチャーを選択する前にモックアップや画面レイアウトを準備できるようにします。このようなアプローチを採るとコミュニケーションが容易になり、開発時の停滞や遅延を避けられます。

同様に、一部のストーリーでは、着手する前に新しいアプローチや技術、ツールの調査が必要になるかもしれません。あるいは、実装に入る前に特定の領域に対して完全なアーキテクチャ設計を作成しておく必要があるかもしれません。そのような場合、デザインまたはR&Dタスクを作成して1つ前のスプリントで開始し、チーム内の上級開発者やアーキテクトに割り当ててデザインや調査結果を準備する必要があります。その後、情報をチームで共有し、次のスプリントでは誰もがすぐに実装作業を開始できるようにします。

プロダクトオーナーは、開始前にデザインや調査が必要なユーザーストーリがないかどうか、常に目を光らせている必要があります。そういったストーリーを1つ前のスプリントで適切な人員に割り当て、スムーズな実装とスケジュール通りのデリバリーが行われるようにします。

Nishiは企業トレーナー、アジャイルの信奉者、そして根っからのテスターです。業界で11年以上の経験を持ち、現在はSahi Proでエバンジェリスト兼トレーニングヘッドとして働いています。トレーニングに情熱を注ぎ、テストコミュニティイベントやミートアップを主催したり、多数のテストイベントやカンファレンスで講演を行っています。アジャイルおよびテスト分野での最近のトピックを取り上げたブログをご覧ください。

(この記事は、開発元Gurock社の Blog 「How to Prepare for a Sprint Planning Meeting」2020年6月11日の翻訳記事です。)

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