TestRail Highlight: テスト管理プロジェクトの履歴とテスト ケースのバージョン管理

このTestRail Highlightシリーズ記事では、Gurock社のテスト管理ソフトウェアTestRailから特に注目すべき機能を選び、詳しく説明します。ソフトウェア開発プロジェクトが進展するにつれ、どんなテストチームでも、複数のリリースにわたり要件やテストケースの変更をどう管理していくかについて考える必要性がでてきます。今回は、テストランのアーカイブ化、テストケースの変更履歴の追跡、複数のリリースブランチのベースライン管理に役立つTestRailのユニークな機能を紹介します。

ただし、すべてのチームがこれらの機能を利用する必要はありません。TestRailのツール設計は、製品をできるだけ使いやすくする一方で、大規模なチームがTestRailとともに成長していく際に必要となる高度な機能をすべて提供することを目標としています。たとえば、テストケースの履歴機能やテスト作業のアーカイブ機能は、TestRailを利用するすべてのチームにとって便利な機能でしょう。しかし、TestRailの高度なベースラインプロジェクトの機能は、必ずしもすべてのチームが必要とするわけではない(それどころか、たいていのチームには必要ない)でしょう。TestRailの充実したプロジェクトおよびテストケースのバージョン管理機能については、以下をご覧ください。

テストラン/計画のアーカイブ化とクローズ

多くのチームは、現在のテスト作業の管理および分類だけではなく、過去のテスト結果を簡単に保存、追跡、確認することを目的としてテスト管理ツールを導入しています。TestRailでは、既存のテストケースについて、繰り返し(たとえばイテレーションごとやプロジェクトリリースごとに)テストランを開始することも、複数のテストランを並行して開始することも(たとえば複数のプラットフォームや構成を同時にテストする場合など)非常に簡単です。そのため、テストケースの複製や同期を行わなくても、テストケースのライブラリを簡単に再利用できます。

しかし、プロジェクトバージョンごとにテストケースの変更と拡張を続けていくと、古いテストランに表示されるテストケースの詳細情報が変わってしまうのではないかと不安になります。古いテストランでは、そのときテストされたとおりのテストケースの情報が表示されるべきではないでしょうか?そこでTestRailのテストラン/計画をクローズする機能の登場です。TestRailには、テストランやテスト計画を簡単にアーカイブ化し、クローズするユニークな機能があります。テストランまたはテスト計画をクローズすると、TestRailは関連するすべてのテストケースの詳細情報をコピーし、アーカイブ化します。したがって、その後テストケースを移動、変更、あるいは削除しても、クローズされたテストランは影響を受けず、テストしたときのテストケースの情報を表示し続けます。

また、テスターはクローズされたテストランやその結果を変更できないため、いつでも以前のテスト結果をそのまま参照できます。一見シンプルな機能のようですが、TestRailのテストラン/計画のクローズオプションの背後には複雑な仕組みがあり、クローズされたテストランを変更不可にするという目的を実現しています。この機能は、基本的にどんなテストチームにとっても不可欠である一方で、類似機能を提供しているテスト管理ツールはほんのわずかです。

テストラン/計画をクローズすると、テストケースと結果をそのままアーカイブできる

テストケースの完全な変更履歴

TestRailでは、いつでも簡単にテストケースを変更でき、テスト中でも、テストケースを眺めてレビューしているときでも、その場で直接テストケースを編集して改善できます。これは、アプリケーションや開発の要件が常に変化しており、要件の変更にすばやく対応する必要がある場合、特に便利です。テストケースの変更は、すべてのアクティブなテストランに自動的に反映されます。特に探索的テストやその他のアジャイルテスト技法を採用しているチームにとっては、このテスト中にテストケースを変更・改善し、即時反映する機能は有用です。

長期にわたってさまざまなテストケースの変更がある場合、「どの」テストケースの変更を「誰が」「いつ」行ったかを確認できると便利です。TestRailはあらゆるテストケースの変更を詳細なログとして記録しており、このログを簡単に参照できます。TestRailでテストケースを開いて、サイドバーの[履歴]タブに移動するだけです。いつ誰が変更を行ったかだけではなく、テストケース属性の詳細な差分も表示されます。変更を元に戻す場合も、以前のテストケースの情報を最新バージョンにコピーするだけなので簡単です。

テストを変更したユーザー、日付、内容を追跡する完全なテストケース履歴

プロジェクトのモードとベースラインのサポート

TestRail 4.0から、テストケースを管理するためのプロジェクトの新しいモードが追加されました。4.0より前のバージョンでは、デフォルトでテストスイートが有効であり、最上位レベルのテストスイートおよびセクションを使用してテストケースを分類できました。しかし、私たちは何年にもわたってテストスイートをよりスケーラブルなものにしようと努力してきた結果、新しいビューモードを追加したうえで、プロジェクトごとに1つのテストケースリポジトリをデフォルトにすることを決断しました。引き続きテストスイートも利用できますが、大半のプロジェクトにとっては、プロジェクトごとに1つのテストケースリポジトリを使用し、セクションやサブセクションでテストケースを分類するほうが、はるかにうまく機能します。

ただし、導入されたオプションはこれだけではありません。多くのTestRailユーザーにはあまり知られていない機能ですが、プロジェクトに新しくベースラインのサポートが追加されています。ベースラインを利用すると、1つのプロジェクト内に複数のブランチを作成し、テストケースのコピーを持つことができます。内部的には、ベースラインはテストスイートに似ており、コピー元のベースラインまたはマスターブランチのすべてのセクションとテストケースを含んでいます。プロジェクトをベースラインモードに切り替えるには、[管理] > [プロジェクト] > [プロジェクトの編集]に移動します。

あなたのチームでは、ベースラインのサポートを有効にするべきでしょうか?おそらく必要ありません。ベースラインは特殊な状況、つまり、長期にわたって複数のメジャーバージョンを並行してメンテナンスする必要がある場合にだけ使用するべきです。たとえば、何か月、あるいは何年にもわたって複数のメインブランチ (1.xと2.xなど)を並行してメンテナンスし、リリースする必要があり、しかも、各バージョンが異なるテストケースを必要とするため、時間が経つにつれてベースラインごとにテストケースの情報が大きく異なっていくような場合です。ベースラインのサポートは、特にこのようなシナリオのために設計されており、複数の開発作業が並行する状況で、1つのプロジェクトのテストケースリポジトリに含まれる複数のブランチおよびバージョンを管理するのに非常に役立ちます。

ベースラインを使用して複数の並行するブランチをメンテナンス

これらの機能を利用すると、テストケースを複数のバージョンで管理したり、テストケースの変更を管理・追跡・確認するのが容易になります。ただし、すべてのチームが上記の機能をすべて利用する必要はありません。特に、ベースラインモードは本当に必要なプロジェクトだけが利用するべきです。TestRailはあらゆる利用シナリオ・構成に対応できる高度なバージョン管理および履歴追跡機能を提供しています。

ここでご紹介したテストケースのバージョン管理機能に加えて、TestRailにはマイルストーンやテスト計画を使用してリリース、イテレーション、スプリントを追跡するための多数の便利なオプションがあります。まだTestRailをお使いでない方は、ぜひTestRail 30日間無料体験版でテスト作業を改善し、便利なバージョン管理機能をご確認ください。

(この記事は、開発元Gurock社の Blog 「TestRail Highlight: Test Management Project History and Test Case Versioning」2016年4月7日の翻訳記事です。)

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