
Hannah Son著
フレーキーテストに悩まされた経験があれば、それがどれほど苛立たしいものかわかるでしょう。フレーキーテストは、理由もなく失敗するように見えます。完璧に動作していたかと思えば、その次には動作しなくなってしまうのです。
フレーキーテストは、テストスイートに対するチームの信頼を損ない、作業全体の進行を遅らせます。特に、CI/CD環境で迅速な開発を進めようとしている場合には、大きな障害となります。
では、このトラブルメーカーにどう対処すればよいのでしょうか?TestRailのようなテスト管理プラットフォームは、テストを整理し、長期にわたってパフォーマンスを追跡するのに役立ちます。TestRailのテスト結果の履歴、カスタムフィールド、コメント、添付ファイル、レポート機能、およびCLIベースの自動化ワークフローを活用することで、パターンを早期に発見し、不安定なテストをマークし、不安定な挙動を見失うことなく常に把握できます。フレーキーテストに正面から取り組むために、これらの機能をどのように連携すればよいか、詳しく見ていきましょう。
テスト結果の履歴を活用したフレーキーテストの特定

まずは、過去のテスト実行履歴を詳しく確認することから始めるとよいでしょう。TestRailは、すべてのテストケースとその実行履歴に関する詳細な記録を保持しているため、パターンや不整合を特定するのが非常に容易です。一元化された仕組みがあることで、理由もなく失敗しているように見えるテストを素早く特定することができます。

シナリオ
ユーザーが正常にログインできるかどうかを確認するテストがあるとします。テストを何回か実行すると、コードや環境に変更がないにもかかわらず、成功する場合と失敗する場合があります。このような状況は、テスト自動化スイートではよく見られるものです。ページにアクセスできない、サーバーのダウン、APIの応答が遅いといった問題により、予期しない失敗が発生することがあります。
TestRailを使うと、テストの履歴を調べて失敗がいつ発生したかを把握し、ビルドの変更やシステムの更新といった他の要因と照らし合わせることができます。こうした可視性は、フレーキーテストの特定を劇的に容易にします。
ヒント
チームメンバーには、テストのコメント欄に発見した内容を記録したり、TestRailに直接ログを添付したりするよう促してください。そうすると、断片的な情報を組み合わせたり、全員の認識を一致させたりすることが容易になります。

カスタムフィールドを使用したフレーキーテストの特定

TestRailを活用するもう一つの方法は、カスタムフィールドの使用です。「フレーキーテスト」を示すカスタムケースフィールドを追加し、さらに必要に応じて疑われる原因を管理するためのカスタム結果フィールドを追加します。これは、特に注意が必要なテストに目印を付け、見落とされるのを防ぐための、シンプルでありながら効果的な方法です。
方法
- カスタムフィールドを作成する:テストケース用に「フレーキーテスト」というラベルのついたチェックボックスを作成します。また、テスト結果用に「外部依存関係」、「タイミングの問題」、「環境の不安定さ」などの疑われる原因をメモするためのドロップダウンを追加します。
- テストをマークする:テスターは、予期しない動作をするテストにマークを付けることで、それらを注意深く監視する必要があることを周知できます。
- 追跡と分析:これらの項目があると、フレーキーテストを抽出し、対処の優先順位付けが容易になります。

シナリオ
外部サーバーに接続しようとすると、常に失敗するテストがあるとします。「フレーキーテスト」カスタムフィールドにチェックを入れることで、チームは問題を即座に把握し、失敗の原因を突き止めるのに時間を浪費することなく、解決に向けた対応を進めることができます。また、時間の経過とともに、テストのメンテナンス時に確認すべきフレーキーテストのバックログが整理されていきます。
TRCLIとの統合によるテスト結果のログ記録の自動化

自動テストに取り組んでいると、大規模な開発でのフレーキーテストの管理は大変だと感じられるかもしれません。そこで役に立つのが、TestRailのコマンドラインインターフェースであるTRCLIです。TRCLIを使用すると、自動テストの結果をTestRailに直接取り込むことができるため、すべてを手動で記録する必要がなくなります。自動化により、時間を節約できるだけでなく、フレーキーテストの挙動も正確に捕捉できるようになります。現行のフレームワークがJUnit形式のXMLを出力する場合、TRCLIは結果をTestRailにアップロードし、Jenkins、GitLab CI、GitHub ActionsなどのCIツールとシームレスに統合できます。
利点
- CIパイプラインの結果をTestRailに自動記録することで、重要な失敗パターンを見逃すリスクを軽減します。
- TestRailのレポートを活用して、複数のテストサイクルにわたって不安定な挙動を分析し、根本的な問題を特定します。
- 自動処理の結果とともに、コメント、スクリーンショット、ログをアップロードして、障害に関する背景情報を充実させます。
TRCLIを使用する方法
- 環境にTRCLIをセットアップし、自動化フレームワークと連携させます。
- スクリプトを調整し、実行のたびに結果をTestRailに自動的に送信するようにします。
- TestRailのレポートツールを使用して結果を確認し、不安定なパターンを探します。
シナリオ
たとえば、Seleniumを使用して自動化しているとします。TRCLIを使用すると、自動テストスイートを実行するたびに結果をTestRailに送信できます。特定のテストを特定のブラウザーで実行した場合、特定のデータセットに対して実行した場合、あるいは特定の環境下で実行した場合だけ失敗するなど、時間が経つにつれてパターンが見えてくるでしょう。この洞察が問題解決につながります。また、結果にログやスクリーンショットを添付することで、トリアージを迅速に行うことができます。
すべてを1つにまとめる
TestRailにはフレーキーテストを管理するためのさまざまなソリューションが用意されています。
- テスト結果の履歴機能は、実行パターンを明確に把握し、不整合を発見するのに役立ちます。
- カスタムフィールド機能は、フレーキーテストにフラグを立て、見落としを防ぎます。
- TRCLIを使用した統合は、テスト結果の記録と分析のプロセスを自動化し、時間の節約と精度の向上をもたらします。
これらの機能を組み合わせることで、これまで頭の痛い問題だったフレーキーテストを対処可能な課題に変えることができます。取り組みの効果を最大限に高めるには、以下のように、社内のソフトウェアテストライフサイクル(STLC)の一環として、フレーキーテスト分析のための体系的なワークフローを導入することを検討してください。
- フレーキーテストの特定:TestRailでテスト結果の履歴を監視し、カスタムフィールドを使用してフレーキーテストの可能性があるテストをマークします。
- 優先順位の分析:深刻度と発生頻度に基づいて、どのフレーキーテストに早急な対応が必要かを判断します。
- コラボレーションと記録:TestRailのコラボレーション機能を活用し、テスターが観察結果を記録し、ログを添付し、知見を共有するよう促します。
- 根本原因の調査:フレーキーテストとしてフラグが立てられたテストを分析し、環境の問題、タイミングの問題、依存関係の不具合などのパターンを特定します。
- 修正の適用:テストスイートまたは環境を調整し、特定された問題を解決します。
- レビューと反復:解決済みのテストを継続的に監視し、長期にわたって安定性を確保します。
このような体系的なアプローチは、フレーキーテストに効果的に対処できるだけでなく、QAプロセスにベストプラクティスを組み込み、長期的な信頼性と効率性を高めることにもつながります。

TestRailがフレーキーテストの管理にどのように役立つか
いつまでもフレーキーテストに悩まされる必要はありません。TestRailを使えば、次のようなことが可能です。
- パターンを早期に把握する:テスト結果の履歴を詳しく調査し、遅延を招く前に問題を見つけ出します。
- 情報を整理して維持する:カスタムフィールドを使用してフレーキーテストをマークし、問題のある箇所を追跡します。
- ワークフローを簡素化する:TRCLIを使用してテスト結果の記録を自動化し、見落としをなくします。
フレーキーテストをなんとかしたいとお考えなら、TestRailをお試しください。30日間の無料トライアル で今回ご紹介した機能を試すか、TestRail CLIガイドをご覧いただき、今すぐ使い始めるための実践的なヒントをご確認ください。
(この記事は、開発元Gurock社の Blog 「Tracking and Reporting Flaky Tests with TestRail」2026年4月2日の翻訳記事です。)
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